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2013-06

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昇格

黒い社用車がゆっくりと出ていく。
俺は深くお辞儀をして見送った。
なぜか俺の会社の役員には、魅力的な容姿の男がいない。

予定通りだろうかと思い、腕時計を見た。
秒針が2秒ずつきざんでいる。
電池が不足しているのか?
太陽電池なのに。
こんな風になったのははじめてだ。
それだけ外光にあたっていないということか。

実は春に昇格していたのだ。
しかし全然嬉しくなかった。
職域が広がり責任が重くなったのが何にも増して辛い。
給料が増えることよりも、害悪の方が明らかに多いわけで、
プライドや世間体に鈍感だから、その方面でも嬉しくない。

年明けからなんとなく予感はしていたし、
噂もたっていたから憂鬱で仕方なかった。
で、やっぱり発令が出た。
松下は自分のことのように喜んでくれたが、
煩く感じてしまった。(悪いけど)

「吉田●長」なんて新しい役職で呼ばれたり、
新しい名刺をしげしげと見ていたら、
それでもちょっとは誇らしい気持ちにもなった。
しかし、自分の年齢から考えたらこれで
あたりまえかもとも思い、また気持ちが落ちていく。

俺の様な覇気のない社員を昇格させても仕方ないのに。
会社は全く見る目がないなとつくづく思う。
ただ、古臭い社風にも関わらず、いい年して未婚の俺を
最初から排除しないのは、本当にいい会社だと思うし、
やっぱり感謝しなければいけない。

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