FC2ブログ

2015-05

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

作戦3

ラーメンとチャーハンのセットを二人とも頼んだ。
伊東先生、本当はよく食べる。みんなの前では遠慮しているらしい。
瓶ビールも勝手に頼んでやった。
これで「差し」で飲んでいることになるかな。
先生と一緒に食事することは、何度もあった。
でもそれは他の出席者と一緒であって、今回のように先生と二人というのは初めてだ。
ラーメンでも親密感がうれしい。やはり共同飲食というのは大切だ。

満腹になって店をでる。
達成感はあるが、また別れが迫っている。

歩きながら聞いた先生の話は哀感があった。

「僕は一人酒、手酌酒が好きなんですよ」
完全に独り者であることは、よくわかった。

「僕はもうやりとげた感はあるんです。
もしもう一度生まれ変わっても、多分いまと同じだと思います」
みんなの前ではポジティブなのに…

「僕には奥さんはいませんし、子供もいません。
 だからなんのために生きてるか本当言うとわかりません。
 だからせめて何か社会貢献できることがあればとか、
 あと親より先に死なないように生きてます」

なんだか先生のその孤独がたまらなく感情を昂ぶらせる。
俺を同じ境遇と見て話してくれているならなおさらだ。

「先生、それ○○に行かれたときにもおっしゃいましたよね」

「『行ったときに言いました』でいいですよ」

先生はニヤリとした。敬語を使うなと?
俺をあんまり喜ばせてどうするつもりだろう。

「そんな今さらきりかえられないですよ!
 でも先生はご両親もご兄弟もいらっしゃるからいいじゃないですか。
 私なんて誰もいません。絶対孤独死しますよ」

先生は少し考えて話し出した。

「…よし、わかった!一緒に住みましょう!私の担当の独身学生全員で」

先生冗談きついよ。

暗い通りを抜けると駅の灯りが見えてきた。
スポンサーサイト
[PR]

関連記事

作戦2

宴会の帰り道。
先生と一緒に電車に乗った。
教員と学生が1対1での行動は禁じられているらしいのに、
これはいいのだろうか。
俺は全然歓迎だが。
ならば、差しで飲みにいってもいいじゃないか…

歩きながらある外国アーティストのライブの話をした。
段々と先生の趣味がわかってきた。
「学生の頃ですが僕の友達と行ったんですよ」
友達…
やっぱり当時付き合っていた女のことだろうな…
当然だろう。
で、その後日談になった。
「僕は今こんなのですけど、彼はまじめな人なんで…」
おお!「彼」と言った。先生と一緒にライブへ行ったのは男だ。
さすが先生、女っけがない。いいぞ。

なぜかディズニーランドの話になった。
「自慢じゃないですが、僕は行ったことないんですよ」
おお!
そして、なぜか電話の話になった。
「何ヶ月かに1回実家からかかってくるくらいですよー」
おお!
しかし、これは固定電話の話だったので、そんなものだろう。

電車を降り、乗り換え駅へ歩く。
途中には先生と差しで飲む計画をした店がある。
しかし俺はもう誘えない。

二人で歩いていたら突然先生がつぶやいた。
「○○屋…」
○○屋はラーメン店の名前だ。
この近辺にある有名店で、よく行列をつくっている。
「あ、いいですね!締めにいきませんか?」
俺はすかさず反応した。
「いきましょう!」
先生もなぜか嬉しそうだった。
関連記事

作戦

少々以前の話だが、先生との宴会でのこと。

今度こそ伊東先生と差しで飲みたい、そう思っていろいろ作戦を練っていた。
帰り道で立ち寄れそうな店を事前に調べた。
いつもの駅で別れるまでが勝負だ。

当日。
宴会は盛り上がり、幸運にもまた先生の近くに座れた。
女子が先生の誕生日や血液型をきくので、自動的に知ってしまった。
先生のちんこ(一部)、携帯番号、誕生日、血液型、最近は戦利品が多くて嬉しい。

「吉田さん、お酒は強いんですか?」
これ先生は何度もきく。
どういう意味があるのだろうか?
いっしょにもっと飲もうと誘ってる?
なんとなくうきうきする。

やがてアカハラやセクハラの話になった。

最近は大学もいろいろうるさくなってきたらしい。
たとえば教員と学生1対1で出かけたらいけないのだそうだ。
ショックだった。
ということは、俺が学生である限り差しで飲めないということか…

作戦中止。
俺は急にしょげてしまった。落ち込んでいるのが、傍目にもわかったかもしれない。
それに気づいたわけではないだろうが、先生は嬉しい言葉をかけてくれた。
「だから吉田さん、はやく卒業してください」

卒業したら一緒に差しで飲みにいけるとか、そういう意味だろうか。
伊東先生、ありがとう!
急に気分が変わった。

いやまてよ。
俺が帰りに先生を誘いたがってることを予知してて、
そのための予防線をはってるのかな。
差しでは飲みにいかないという宣言かも…

悶々としながら、宴会は終了した。
関連記事

«  | HOME |  »

プロフィール

恭介

Author:恭介
172×85×52

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。